空間精度測定
”空間精度”で加工領域全体の精度を分析
空間精度測定では、従来の精度測定ではとらえることのできなかった加工領域全体の精度を把握することができます。これまでは感覚的にしかイメージできていなかった工作機械のクセを”空間精度”として視覚化することは、加工精度の改善や設備保全に役立ちます。
空間精度研究所では、レーザー式の測定装置による3軸運動誤差と、直定規を用いた直角度誤差の測定結果をもとに、特許取得済みの数学的手法によって加工領域全体の誤差を算出しています。
空間誤差補正
独自アルゴリズムで空間精度を補正するNCパラメータを算出
空間誤差補正とは、空間精度測定によって把握した加工領域全体の誤差から、それらを打ち消す補正パラメータを算出し、工作機械の制御プログラムへ直接フィードバックする技術です。制御システムに補正パラメータを反映することで、工作機械の実際の動きを指令値に近づけることができます。
従来の補正技術では、ある軸の補正値を特定の軸上の運動誤差から導きます。ところが工作機械の空間誤差は均一ではありません。そのため、従来の補正方法では部分的にしか精度が向上しない場合があります。
空間精度研究所は、独自のアルゴリズムによって加工領域全体の補正を行う国内唯一のサービスを提供します。新規据え付け時のキャリブレーション、既設設備の加工精度向上に大きな効果を発揮します。定期的に空間精度測定・補正を実施頂くことで、機械の予防保全にも役立ちます。
事例紹介
Case-1 不良原因の切り分け
機械精度、熱変位、加工条件...様々な原因で生じる加工不良。
問題に応じて調査・分析を行うことで、不良原因の特定をお手伝いします。ユーザーさまのニーズにあわせ、さらに加工セットアップの改善等もご提案いたします。
Case-2 加工精度の可視化
加工領域全体の誤差分布を把握し、任意の位置での加工結果を計算できます。ユーザーさまから具体的な加工情報をご提供いただくことで、任意ワークの加工精度を直接評価できます。
Case-3 加工精度の改善
機械のクセと片付けられ、作業者のカンコツに頼って対処されやすい機械精度由来の加工不良。空間精度研究所は、3軸/5軸の精度測定・補正サービスによって、加工精度の改善をサポートします。直角度を優先したいなど、ユーザーさまの加工要求にあわせて、精度補正をチューニングすることも可能です。